フィリピン・マニラへの駐在・海外赴任ってオススメ??

フィリピンに駐在と決まって、嬉しさ?と不安が募っている方も多いのではないでしょうか

今回はフィリピンに駐在をしようと思っている方への前情報としてご紹介できればと思います。

目次

マニラ駐在は当たりくじ?ハズレくじ?

まず、最初に自信を持ってお伝えしたいのはマニラの駐在は当たりです。

フィリピンと聞いて一度はマニラという都市を思い浮かべる方も多いかとは思いますが、旅行者の多くは実際はセブの方が最近は有名かもしれません。

マニラはフィリピンの中でも経済の中心部であり、高層ビルも何本も建ち並ぶ都会です。
中には昔のマニラのイメージをを持っているかたもいるかも知れませんが、経済発展のスピードが早いため、マニラに来てみると、思ったより都会だ!と感じるかと。

どうですか?都会な感じがしませんか?

フィリピン=セブと思っている方、ちょっとお待ち下さい。下の地図をご覧い頂くと、セブはフィリピンの中でも中央部分にあり、マニラは北部にあります。人口・経済の中心はマニラに集中しており、日本でいう、東京=マニラという図式が一番正しく理解できるかと思います。

マニラ駐在の気になる点をレビュー

物価:◯ 市場に行けば安いの手に入るが、街なかのスーパーは日本並み

日本の円安の影響でちょっと高いなと思うことはありますが、シンガポールや香港などの他のアジア諸国と比較すれば全然マシ

というのが本音です

都心部のスーパーでなければ安く購入することもできますし、市場にいけば新鮮な野菜・肉・魚・果物が手に入ります。

Marcerが毎年発表している世界生計費調査 都市ランキングでもマニラは133位となっています。(東京は19位)

東南アジアでは、

  • シンガポール 2位
  • バンコク 105位
  • プノンペン 132位
  • マニラ 133位
  • ジャカルタ 151位
  • ハノイ 156位
  • ホーチミン 164位
  • クアラルンプール 180位
  • ジョホールバル 212位

インドネシア、ベトナム、マレーシアと比べると物価は高いけど、シンガポールやタイよりは落ち着いているという状況です

https://www.mercer.com/ja-jp/about/newsroom/cost-of-living/

ただし、駐在員がよく住む、マカティ、BGC、ロックウェルといった有名な都市は物価は上昇の関係で、東京や大阪とそこまで変わらない印象にはなっております。

通貨:PHP ペソ

通貨はフィリピン・ペソという単位を使用しており、

紙幣の種類は、P1000, P500, P200, P100, P50, P20

硬貨はP20, P10, P5, P1 そしてその下の単位でセンタボという硬貨もあり、25, 5, 1という小さい硬貨もあります。

円安の影響で、コロナ前には1ペソ=約2.1円だったのが、2024年4月13日現在で1ペソ=2.7円までペソ高になっています。年金で暮らしている方や円ベースで暮らされている方にとっては打撃ですね。

こちら10年間のチャートですが、2015年の頃には一度2.7円をつけており、このまま行けば3円もみえてくる勢いです。

住まい:◎ ファミリーならBGC、単身ならマカティかロックウェルがオススメ

特にBGCはファミリーの家族帯同の方にオススメの地域になっていて、フィリピンでは珍しく安全に歩くことができる街です。またインターナショナルスクールや日本人学校も沢山あるのと、公園や緑も沢山あり、週末は歩行者天国になったりと車優先ではなく、生活者や歩行者が優先な街づくりが設計されています。

BGCの関連記事は👇よりご確認してください

一方でマカティはファッションや商業の中心地で古くからのフィリピンのお金持ちの方が沢山住まれています。そのせいもあり、チェーン店でないレストランも豊富にあり、昔からやっている日本食材店も沢山あるエリア。オシャレなカフェもマカティに多いため、こだわりがある方、単身の方だとマカティに住むのがオススメです

また、ロックウェルもマカティから程よく近く非常に安全な区域であるため、西欧人の方も多く住まわれています。

教育:◎ 英語によるグローバル環境か日本人コミュニティかの選択肢が多い

家族でフィリピン駐在と考えられていて、お子様がいる方は特に気になるトピックかと思いますが教育環境は充実しています。日本語と英語が使える幼稚園もありますし、現地の裕福な方や、各国の駐在員の方が通うプリスクールも沢山あり非常に選択肢が多いです。

日本のような長時間保育・預かりを実施しているところは少なくはなりますが、一部有料で延長預かりを実施してくれるスクールもあるのでお子様やご家庭にあった環境を選ぶことができます。

日本の幼稚園やインターナショナルのプレスクールも立地と各種費用と預け入れ可能な年齢も一覧でまとめていますのでぜひ👇のリンクを参考にしてみてください。

小学生以上でのお子様を早くから英語の環境に身を置き英語ネイティブにしたいと考えている場合は、お子様よりも親側の対応力が求められます。先生との細かいやり取りも英語でのコミュニケーションをしなければなりませんので、ご自身が大丈夫だと思えるかどうかの方が重要です。

子どもは自然と耳が慣れ喋れるようになってしまいますので心配は不要です。マニラには日本人学校は1つしか無いので選択肢は少ないですが、英語をほとんどのフィリピン人が流暢に話せるので、インターナショナルスクールも非常に豊富にあります。小学校以上のインターナショナルスクールは特にBGCは費用が高額となっていますが、教育水準も高い為一度ご検討してみてはいかがでしょうか。
リンクは👇より

言語:◎ 英語が通じる!!綺麗で分かりやすく、下手な英語でも優しく聞いてくれる

フィリピン・マニラ駐在のオススメトップ3の1つ、英語が通じて、分かりやすく、丁寧に聞いてくれることです。

インドやタイ等英語が第一言語でない国の方の英語はやっぱり分かり難い。。。ですよね

ただ、フィリピンは非常に英語に堪能な国ですので、基本的にはどの階級の方でもある程度の英語は通じます。なので、普段生活していて英語が通じない・・・というストレスは少ないのかなと思います。また、発音のクセもほとんどは無いのでとっても聞き取りやすいです。

そして、ちゃんと聞いてくれます(本当に重要)。こちらが下手な片言の英語で話しても、北米のような、お前よく分からないから知らん!みたいな対応はされません。きちんと丁寧に聞いてくれて意味を汲み取ろうとしてくれる方が非常に多いです。

そうは言っても英語に苦手意識がある方は多いと思います。簡単な言葉でさえもいざ目の前で喋らなきゃと思うととっさには言葉は出てこないのが普通です。簡単な言葉からでも英会話を実践してみて小さな成功体験を積んで行けば自然と言葉から出てくるようになりますので、実践あるのみです。

これから駐在に向けて不安な方や、現在駐在中で悩みを抱えられている方はカウンセリングを無料で実施しているサービスもあるのでオススメです👇

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子育て:◎ メイドと育児・家事分担して心も身体もリラックス

フィリピン・マニラ駐在のオススメトップ3の2つ目は、子育ては親だけでするものという考え方を変えられます。日本で実家から離れて暮らしていると、助けて暮れる方がいなくてとても大変です。

しかも共働きともなると、保育園の送り迎えにご飯の用意、そして掃除・洗濯・子どもの世話と目まぐるしい毎日を送られている方が現代では多いかと思います。しかし、フィリピンではメイドの文化が発達しており、非常に安く家事・育児の手伝いをしてくれます。

また、各コンドミニアムのプレイグラウンド(遊び場)に行くとメイド(子守専門のメイドはヤヤと呼ばれる)が小さい子どもを連れて遊ばせている姿をよく見かけます。このヤヤ達同士のネットワークが非常に強く、ヤヤ同士が仲良くなると自然と子どもも仲良くなります。

子どもとヤヤだけで少し不安・・・と思う気持ちも分かりますが、子どもは親のいないところで育っていきます。ママ・パパにはべったり甘える子でも、親がいないと意外としっかりしているんですよね。

問題は優秀なメイド、ヤヤに出会うことが非常に難しいことです。当たり前ですが、優秀なメイドは仕事が基本的には途切れません。駐在員の中で本帰国が決まったときにはすぐに紹介をしてもらい次を見つけられます。

また、ヤヤ同士のネットワーク・情報網もすごいので、欠員が出た際にはすぐに紹介や次の仕事を探して転職していきます。ケチって安い相場での給与だと急に辞めてしまったりすることもあるので、きちんと面談して見極めていきましょう。給与相場や交渉術・面談をするにあたっての注意点は👇の記事をご参考にしてみてください

交通:◯ Grabでどこでもスイスイ、ドライバーも雇える

日本の様に公共交通手段の利便性が高くないので、安全性を考えるとGrab(タクシー)を利用しての移動が一般的かつオススメです。30〜40分ぐらいの距離でも1000円以内で移動できるので、マニラ内の移動はGrabで事足ります。駐在員の方だとドライバーが会社でつけてくれる方も多いと思いますので、より自由に安全に長距離移動や大きい荷物を運ぶのには車での移動が一番です。

ジプニーやモノレールも一部ありますが、ジプニーは初心者には乗り方と降り方が非常に難しいのでオススメはしておりません。ただしコスパ抜群なので、節約志向の方、ローカルを体験したい方は挑戦してみるとよいかと。まだ路線整備がきちんと整っていないので、日本人が住むエリアではモノレールを使う機会は少ないかと思います。

Grabはクレジットカードを連携すればすぐに使うことができるようになるので、旅行に来た時も利用オススメです。

日本食:◯ 日本食レストランやスーパーには全く困らない。

日本の味が恋しいとなる瞬間は必ず訪れます。そういった時でも安心してください。今フィリピンでは日本食ブームが来ており、どこのモールに行っても日本食のレストランがあちらこちらにあります。

フィリピンの人たちは甘い味を好む傾向にあるため、日本でよく食べているチェーン店よりも若干甘い味かも?と感じることがあると思います。ただ、探せば日本の味をそのまま守っている日本食レストランも沢山あるので困ることはないかと思います。

また、日本食材・スーパーも豊富に点在しています。特に小振りで痒いところに手が届く品揃えのお店はマカティに多く、週末になると多くの日本人駐在員や長期滞在者の車がズラリと日本食材店に並んでいる光景を目にします。
各エリアごとの日本食材店は👇の記事に地図と名前とオススメ商品を掲載していますのでご参考に

また、意外に盲点なのが、生卵です。日本だと何も気にせず食べられる生卵は海外では貴重です。そんな中でもマニラで購入・食べることが可能な生卵🥚があり、こちらも取り扱っている店舗と価格帯を👇にまとめております

フルーツ:◎ 種類豊富で安く大量購入ができる

フィリピン・マニラ駐在のオススメトップ3の最後はフルーツの豊富なところです。日本では果物はどれも高くバナナがあまり値段を気にせず変えるフルーツの代表格かなと思いますが、こちらではマンゴー、ドラゴンフルーツ、マンゴスチン、ライチ、ポメロなどなど栄養価が高いフルーツがとても安い値段で購入することができます。

野菜は少し新鮮なでないものがありますが、フルーツで栄養を補っていけるので、フィリピンの生活ではぜひフルーツを沢山食べましょう。

それでもやっぱり不満なところ

交通渋滞:🙅‍♀ クリスマスの時期は超渋滞で1−2時間以上は覚悟

マニラの交通渋滞は世界でもトップクラスに酷く、世界で第9位、ASEANで最悪という結果が2023年版の結果でした。

上から順に以下のような結果でした。

  1. イギリス・ロンドン:
  2. アイルランド・ダブリン
  3. カナダ・トロント
  4. イタリア・ミラノ
  5. ペルー・リマ
  6. インド・バンガロール
  7. インド・プネ
  8. ルーマニア・ブカレスト
  9. フィリピン・マニラ
  10. ベルギー・ブリュッセル

BGCの入口となる道路が大渋滞で全く動かなくなり、Ortigasというビジネスセンターの当たりはいつも大渋滞が起きています。また、マカティ・ロックウェル・BGCに接続する道路のEDSAというメインの幹線道路が大渋滞を起こしてしまいます。

また、アラバンやサンタ・ロサに向かう南への道路や高速道路も非常に混雑しており、車の中でいかに楽しく過ごすかを考える必要があります。

基本的には平日が混雑し、休日や週末になると渋滞がなくなります。BGCからマカティだと、10〜20分以内で到着するのが、大渋滞時には1時間〜2時間かかってしまうこともよくあります。

水漏れ・破損故障:🙅‍♀ 施工品質が悪い、やたらと何回も修理する

日本でエアコンから、天井から水漏れに遭遇することは滅多にないかと思いますが、残念ながらフィリピンでは日常です。水が至るところから漏れて雨漏りして、カラーコーンを置いている光景をよく目にします。職人さんのクオリティが日本の職人さんとは違うので簡単には解決できません。こればかりはもう、こんなもんだと諦めるしか無いかなと思います😭

また、至るところがよく壊れます。電球も切れやすい、戸棚が取れるなどなど至るところがすぐに破損します。

不思議なのですが、色んなものが脆くポロポロ壊れますので神経質にならずに笑って過ごしましょう。

安全でないエリアがある:🙅‍♀

フィリピンは銃の事件が度々起こります。基本的には先程ご紹介したエリアでは発生し難いですが、事件としてはおこります。ひったくりも時々起こっており、マカティだとリトル東京という日本食街のあたりではバイクが後ろから近づいてきてスマホやカバンを盗まれる事件を目撃したことがあります。

フィリピンだけでは無いかと思いますが、こういった事件に巻き込まれないためにも夜に一人で歩くのはあまりオススメしなく、Grabでの移動が身を守るにも安全です。

文化施設が少ない:🙅‍♀ アートを楽しめる環境が限られている

残念ながら、日本の様に美術家が豊富にはなく、イベントも少なくアートなどの文化的なものに触れる機会が非常に少ないです。マカティ・BGCにも数えるほどしかありません。小さなギャラリーも無いため、芸術のカルチャーを見る機会は少ないかなと思います。ただBGCだと壁画が沢山あり、あの壁画がフィリピンの中でもユニークなアートとなっております。

そんな少ないながらもマニラで楽しめる、美術館と博物館をご紹介しますので詳細は👇からご確認ください。

運動不足になる:🙅‍♀ 意識して歩きましょう

車移動が多くなるため、運動不足になりやすいです。そのせいで、フィリピンに来てから体重が増加して体が大きくなって行く方が続出しております。コンドミニアムにプールがある方は定期的に泳いだり、ランニングコースを走ったりして汗をかいて健康的な生活習慣を送れるように心がけていきましょう。

総括:フィリピンは当たりくじ 楽しみましょう!!

人あたりもよく、明るい性格のフィリピン人は楽しいことが大好きです。クリスマスも世界一長く9月からツリーが飾られカウントダウンが始まるぐらいお祭り好き

おさらいですが、フィリピンの良いところを3つ上げるならば、

  • 英語が通じる・英語の発音が綺麗で、聞き入れてくれる
  • メイドを雇って育児・家事のアウトソーシング
  • 栄養満点のフルーツを沢山食べよう

暮らしていると、少なからず不満は出てきます。日本だったら。。。なんでフィリピンは・・・と思う時も多いでしょう。

でも、ここは日本でなく、フィリピンです。

違う国では我々も外国人なので、文化を受け入れ楽しく現地に馴染んでいきましょう。

楽しいマニラライフを過ごしてください🇵🇭

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